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添乗員
英語を使う意外な仕事9選


 

「英語を使う仕事」と聞くと、通訳や外資系企業などを思い浮かべるのではないでしょうか? 実は日本国内には英語が活躍する“意外な仕事(職種)”がたくさん存在します。

 
一見、英語とは無縁に思える職種でも、外国人対応や国際業務の場面で英語力が求められることがあります。英語が話せれば業務の幅が広がり、信頼性や評価に直結するケースもあります。

 
この記事では、そんな“知られざる英語活用職”を9種ピックアップし、それぞれの仕事でどんな場面に英語が必要なのか、必要な英語レベルの目安とともにご紹介します。

 

① 添乗員(ツアーコンダクター)

海外旅行に同行し、参加者の安全管理、スケジュール調整、現地との交渉を行う仕事です。空港での乗り継ぎ案内、ホテルのチェックイン、観光地での補足説明など、英語を使う場面が非常に多く、現地ガイドとの連携やトラブル対応では即時の英語力が求められます。特に、医療機関や警察とのやり取りでは、冷静かつ正確な英語対応が不可欠です。添乗員の仕事に興味をお持ちの方には、かんたんにエントリーでき、充実した研修制度を利用できる就業支援制度が用意されています。→添乗員の求人サービスを見てみる

💬 英語使用場面

  • 現地スタッフとの打ち合わせ
  • 緊急時の通訳(病院・警察)
  • 観光地での文化説明や補足案内
  • 空港・ホテルでの交渉や確認

📈 求められる英語レベル

TOEIC 600〜750
日常会話+観光・宿泊関連の語彙が必要。リスニング力と即応力が重視されます。


② 工場勤務(技能実習生対応)

製造現場で働く外国人技能実習生に対して、作業指導・安全教育・生活支援を行う役割です。実習生の母語が通じない場合、英語が共通言語となることが多く、簡潔でわかりやすい英語での説明力が求められます。現場では、文化や習慣の違いによる誤解を防ぐためにも、丁寧な英語コミュニケーションが重要です。

💬 英語使用場面

  • 作業手順やルールの説明
  • 安全教育の実施
  • 生活面での支援(病院、買い物、役所)
  • トラブル時の相談対応

📈 求められる英語レベル

TOEIC 500〜650
簡単な指示・説明ができるレベル。文法よりも伝達力と忍耐力が重要です。


③ 銭湯・温泉施設スタッフ

外国人観光客に対して、入浴マナーや施設の使い方を英語で案内する仕事です。タトゥーの扱いや洗い場の使い方など、日本独自の文化をわかりやすく説明する力が求められます。誤解や文化的衝突を防ぐためにも、優しく丁寧な英語対応が必要です。

💬 英語使用場面

  • 入浴ルールの説明
  • 料金・利用方法の案内
  • 忘れ物や体調不良時の対応
  • 多言語パンフレットの作成

📈 求められる英語レベル

TOEIC 450〜600
定型文中心の案内ができればOK。文化的背景を説明できるとさらに好印象です。


④ 美容師・ヘアサロンスタッフ

外国人客へのカウンセリング、施術中の会話、予約対応などで英語を使用します。髪型のニュアンスやスタイリングの希望を正確に理解し、提案する力が求められます。特に「前髪を少しだけ残したい」「レイヤーを入れたい」など、細かい要望を英語でやり取りする場面が多くあります。

💬 英語使用場面

  • 髪型の希望をヒアリング
  • スタイリングや施術内容の説明
  • 施術中の雑談やリラックス対応
  • SNSや予約サイトでの英語対応

📈 求められる英語レベル

TOEIC 550〜700
美容関連の語彙と接客英語が必要。聞き取りと共感力が鍵です。


⑤ 農業従事者(農業体験・農泊)

外国人観光客に農業体験や農家民宿を提供する仕事です。田植えや収穫の説明、食事の案内、宿泊時の対応など、英語でのコミュニケーションが求められます。地域の魅力を伝える語り手として、英語力が活かされます。

💬 英語使用場面

  • 農業体験の説明(田植え、収穫など)
  • 食事や宿泊の案内
  • SNSや予約サイトでの英語対応
  • 海外研修生との交流

📈 求められる英語レベル

TOEIC 500〜650
体験型の説明が中心。ジェスチャーや実演を交えた伝え方が効果的です。


⑥ 地方自治体職員(国際交流・観光課)

姉妹都市との交流事業、外国人観光客向けの広報、国際イベントでの通訳などを担当します。地域の魅力を英語で発信する力が求められます。行政文書だけでなく、観光パンフレットやSNS発信など、柔らかい表現力も必要です。

💬 英語使用場面

  • 外国人向けパンフレット作成
  • 海外メディア対応
  • 国際イベントでの案内・通訳
  • 姉妹都市との交流事業

📈 求められる英語レベル

TOEIC 700〜850
文書作成・プレゼン・通訳対応まで幅広く対応できる英語力が必要です。


⑦ 運送・宅配ドライバー

外国人居住者への配達時に、英語での簡単な会話や再配達説明が必要です。国際便の書類確認や、外国人スタッフとの連携も含まれます。特に都市部では、英語での対応が信頼構築に直結します。

💬 英語使用場面

  • 荷物の受け渡し時の会話
  • 不在票や再配達の説明
  • 国際便の書類対応
  • 外国人スタッフとの連携

📈 求められる英語レベル

TOEIC 400〜550
簡単な会話と案内ができれば十分。笑顔と丁寧な態度が信頼につながります。


⑧ 神社・寺院の職員・巫女・僧侶

外国人向けに文化体験(座禅、写経など)を提供し、英語で歴史や作法を説明します。Webサイトやパンフレットも英語対応が必要です。

💬 英語使用場面

  • 文化体験の進行と説明
  • 歴史や作法の英語解説
  • 多言語パンフレット作成
  • 海外メディア対応

📈 求められる英語レベル

TOEIC 600〜750
文化的背景を英語で伝える力が必要。語彙よりもストーリーテリング力が重要です。


⑨ 経理・財務スタッフ(国際取引企業)

海外子会社や取引先との連携で英語を使用。連結決算や国際税務対応など、専門的なやり取りが発生します。

💬 英語使用場面

  • 英語での決算書作成依頼
  • 海外担当者とのメール・会議
  • 国際税務の調整
  • 英語資料の読解・作成

📈 求められる英語レベル

TOEIC 750〜850
専門用語を含む文書読解・作成力が必要。正確性と論理性が求められます。


 

「英語を使う仕事」と聞いて、あなたが予想した仕事は、この9種のなかにありましたか? それとも、思ったより意外だったでしょうか。
比較的身近だったりよく目にする仕事でも、英語を使う場面が増えているということに気づかされます。難しい英語レベルを求められる職業ばかりではないので、興味があれば英語を活用する仕事にぜひチャレンジしてみてください。