「英語を使う仕事」と聞くと、通訳や外資系企業などを思い浮かべるのではないでしょうか? 実は日本国内には英語が活躍する“意外な仕事(職種)”がたくさん存在します。
一見、英語とは無縁に思える職種でも、外国人対応や国際業務の場面で英語力が求められることがあります。英語が話せれば業務の幅が広がり、信頼性や評価に直結するケースもあります。
この記事では、そんな“知られざる英語活用職”を9種ピックアップし、それぞれの仕事でどんな場面に英語が必要なのか、必要な英語レベルの目安とともにご紹介します。
海外旅行に同行し、参加者の安全管理、スケジュール調整、現地との交渉を行う仕事です。空港での乗り継ぎ案内、ホテルのチェックイン、観光地での補足説明など、英語を使う場面が非常に多く、現地ガイドとの連携やトラブル対応では即時の英語力が求められます。特に、医療機関や警察とのやり取りでは、冷静かつ正確な英語対応が不可欠です。添乗員の仕事に興味をお持ちの方には、かんたんにエントリーでき、充実した研修制度を利用できる就業支援制度が用意されています。→添乗員の求人サービスを見てみる
TOEIC 600〜750
日常会話+観光・宿泊関連の語彙が必要。リスニング力と即応力が重視されます。
製造現場で働く外国人技能実習生に対して、作業指導・安全教育・生活支援を行う役割です。実習生の母語が通じない場合、英語が共通言語となることが多く、簡潔でわかりやすい英語での説明力が求められます。現場では、文化や習慣の違いによる誤解を防ぐためにも、丁寧な英語コミュニケーションが重要です。
TOEIC 500〜650
簡単な指示・説明ができるレベル。文法よりも伝達力と忍耐力が重要です。
外国人観光客に対して、入浴マナーや施設の使い方を英語で案内する仕事です。タトゥーの扱いや洗い場の使い方など、日本独自の文化をわかりやすく説明する力が求められます。誤解や文化的衝突を防ぐためにも、優しく丁寧な英語対応が必要です。
TOEIC 450〜600
定型文中心の案内ができればOK。文化的背景を説明できるとさらに好印象です。
外国人客へのカウンセリング、施術中の会話、予約対応などで英語を使用します。髪型のニュアンスやスタイリングの希望を正確に理解し、提案する力が求められます。特に「前髪を少しだけ残したい」「レイヤーを入れたい」など、細かい要望を英語でやり取りする場面が多くあります。
TOEIC 550〜700
美容関連の語彙と接客英語が必要。聞き取りと共感力が鍵です。
外国人観光客に農業体験や農家民宿を提供する仕事です。田植えや収穫の説明、食事の案内、宿泊時の対応など、英語でのコミュニケーションが求められます。地域の魅力を伝える語り手として、英語力が活かされます。
TOEIC 500〜650
体験型の説明が中心。ジェスチャーや実演を交えた伝え方が効果的です。
姉妹都市との交流事業、外国人観光客向けの広報、国際イベントでの通訳などを担当します。地域の魅力を英語で発信する力が求められます。行政文書だけでなく、観光パンフレットやSNS発信など、柔らかい表現力も必要です。
TOEIC 700〜850
文書作成・プレゼン・通訳対応まで幅広く対応できる英語力が必要です。
外国人居住者への配達時に、英語での簡単な会話や再配達説明が必要です。国際便の書類確認や、外国人スタッフとの連携も含まれます。特に都市部では、英語での対応が信頼構築に直結します。
TOEIC 400〜550
簡単な会話と案内ができれば十分。笑顔と丁寧な態度が信頼につながります。
外国人向けに文化体験(座禅、写経など)を提供し、英語で歴史や作法を説明します。Webサイトやパンフレットも英語対応が必要です。
TOEIC 600〜750
文化的背景を英語で伝える力が必要。語彙よりもストーリーテリング力が重要です。
海外子会社や取引先との連携で英語を使用。連結決算や国際税務対応など、専門的なやり取りが発生します。
TOEIC 750〜850
専門用語を含む文書読解・作成力が必要。正確性と論理性が求められます。
「英語を使う仕事」と聞いて、あなたが予想した仕事は、この9種のなかにありましたか? それとも、思ったより意外だったでしょうか。
比較的身近だったりよく目にする仕事でも、英語を使う場面が増えているということに気づかされます。難しい英語レベルを求められる職業ばかりではないので、興味があれば英語を活用する仕事にぜひチャレンジしてみてください。